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平成25年09月定例議会 村長あいさつ

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年9月11日更新

はじめに

 9月定例議会開会にご出席頂きご審議頂きますことまず感謝申し上げます。

 この夏は、高温が続き、各地で局地的な豪雨が発生する等異常気象による被害がもたらされました。反面、私たちの地域においては、雨が降らないなど農産物に影響が出ました。この頃も、豪雨災害や竜巻等による災害が発生しております。被害を受けられた皆様にお見舞い申し上げると共に、今後台風被害にあうことなく実りの秋を迎えられることを願うものであります。
 この夏行われた参議院議員選挙は、大方の予想通り自民党、公明党の与党が圧勝し、久しぶりに衆参ねじれ現象が解消されました。この勝利を受けて安倍内閣は、防衛、外交をはじめあらゆる分野において強い独自色を持って施策を進めております。その根本には、自民党憲法草案に基づく憲法改正への強い意志があり、この考えを現憲法下でも実現したいという思いがあるように見えます。集団的自衛権問題に見られるように、従来の自民党内閣がとってきた内閣法制局のあり方を変え自衛権行使を拡大する道を開こうとしております。この他、日本版NSC(国家安全保障会議)の設置や機密保護法の制定等尖閣、竹島問題を理由に矢継ぎ早に進めております。安倍首相の「侵略の定義は定まっていない。」とする歴史認識は、中国、韓国のみならずアメリカからも懸念をもたれております。しかし、国民の多数は、憲法9条を変えることに賛成せず、国際紛争も武力によるのではなく外交努力で解決することを願っており自衛隊を国防軍に変え我が国を戦争のできる国家とすることを望んではおりません。
 政府は8月21日に、社会保障改革の手順を明示した「プログラム法案」の骨子を閣議決定しました。社会保障改革国民会議の答申に基づくもので国民負担増や給付抑制を求めるものであります。70~74歳の医療費の窓口負担を1割から2割に、介護保険の要支援者のサービスを介護保険から市町村事業に移行、高額所得者の介護サービスの自己負担を2割に、国民健康保険を都道府県単位に等がその内容であります。年々一兆円以上増え続ける社会保障費を抑制するのがねらいであると言っておりますが、「税と社会保障の一体改革」で社会保障財源確保に消費税導入が行われることと合わせて考えるとこのまま受けいれるわけにはいきません。
 交渉経過が明らかにされない中で進められているTPP交渉、汚染水の海洋流出が続く福島原子力発電所問題、道州制導入等国の将来にかかわる問題が山積しています。これから3年間は国政選挙がよほどのことがない限り行われません。これらの政治課題解決を我々は3年間の白紙委任状を渡したわけではありません。我々国民も関心を持って誤った方向に進んでいかないようしっかりとした世論を形成していかなくてはなりません。

村の状況

 GDPをはじめ、各種経済指標が上向きを示し、アヘ゛ノミクス効果により経済が好転し始めたと云われております。本村においても、製造業については、全般的に受注増で今後も明るい見通しをもっており、新たに設備投資を行うところも出てきています。
 卸小売業、飲食業では店ごとで差があるものの総じて、7月までは前年度並みを維持できていましたが8月は猛暑の影響で売り上げを落としたところが多くありました。建設業は、相変わらず厳しい状況が続いています。建築業については住宅リフォーム補助金等により受注が好調なところも見られます。一方、昼神温泉については、6月、7月は、恵那山トンネル天井板撤去工事関係者の宿泊があり宿泊者は前年を上まわりました。8月は、ほぼ前年度並みの状況で推移しました。特にスタービレッジ、ナイトツアー効果が出ています。しかし、秋以降の予約は低調で誘客対策を講じる必要があります。
 以上のように、製造業においては、円安による効果は出ているように見えますが、製造業以外ではまだ効果を感じるところに至っていない状況であります。反面、円安によるガソリン等の高騰が、生活や農業等の経営に悪影響を及ぼしております。また、来年4月から消費税の3%引き上げが予定されており、勤労者所得が上がらない下での物価引き上げは暮らしを直撃すると共に消費不況を招くことになり地域経済を一層厳しいものにすることが懸念されます。今後の動向を注目していく必要があります。
 8月末をもって今年度も5ケ月を過ぎましたが、昨年度から繰り越した事業を始め計画した事業も順調に進めております。
 例年行われております「阿智の夏まつり」も途中で雨に見舞われるハプニングもありましたが多くの皆様のご協力により盛大に開催することができました。
 また、消防技術大会では、今年は、県大会への出場を果たせませんでしたが健闘して頂きました。
 「日本一の星空」をキャッチフレーズに、誘客イベントを展開しております。7月7日には、JAXAのタウンミーティングを中心にしたイベントを行い、「ヘブンスそのはら」での星の観察会や治部坂高原での観察会等行ってきました。「ヘブンスそのはら」への参加者は、7月27日より今日まで延13,000人となりました。多い時には1,000人の参加者がある等好評を博しています。これを一過性のイベントに終わらせないで、「日本一の星空の村」をブランド化して通年観光としての取り組みを進めていくことが望まれます。
 8月1日の信濃毎日新聞は、一面に2010年の市町村の男女別の平均寿命の記事が掲載されていました。男性の日本一が朝日の82.2歳で阿智村は81.9歳で13位に位置していました。女性は87.0歳でした。健康長寿を目指している中で大変うれしいニュースでした。健康つくりの入り口として特定検診の受診率向上を進めてきました。トリプルAサポート事業による自主的な健康づくりグループも現在18グループが活動を行っております。これを機に、健康長寿を目指す活動をさらに高めてまいりたいと考えます。

審議案件

 今議会でご審議いただく案件は、事件案件1件、決算案件7件、予算案件4件であります。
 事件案件は、阿智村特産物研究所、南信州機能性食品工場の指定管理についてであります。
 この施設については、リーマンショック後の国の経済対策交付金で使用していなかった御所の里体験館を農産物のドライ方式の加工施設に改造したものであります。農産物加工によって付加価値を付けることで遊休農地解消を目指す取り組みとして、当時話題になっていたニンニク、ヤーコン、キクイモという比較的手間のかからない、機能性に富む農産物に着目しました。まず、かつて村内でつくられていたキクイモに取り組むことと致しました。農産加工の技術者もいない中、3年間で製品開発を目標にとり組んできました。施設は、試作品つくり用の小型のもので量産可能なものでなく、当然採算がとれる状況でなく、公費で試行錯誤を繰り返して進めてきました。この結果キクイモ茶が売れる製品とすることが出来ました。今後は、キクイモ茶の製造を事業化してさらに生産を拡大し企業化することが望まれますが、公営で行うことには限界があり、運営委員会や議会での御協議いただき、、販売等のノウハウのある事業者に管理運営を委託することに致しました。指定管理者の募集を行った結果一法人から申し込みがあり、審査の結果適当であると認めましたので議会の承認を求めるものであります。
 法人は、阿智村に事務所を置く「農事組合法人キクイモの郷」で、構成員は村内2人、村外2人で、その内お一人にキクイモ茶の主な販売先の役員が入って頂いております。

 決算案件は、平成24年度阿智村一般会計及び各特別会計決算の承認を得るものであります。
 一般会計決算は、歳入合計60億4,985万4,166円、歳出合計56億524万7,007円、歳入歳出差引額4億4,460万7,159円、翌年度に繰り越し財源866万1,000円を差し引いた実質差し引き残額は、4億3,594万6,159円となりました。差し引き残額から繰越金6億6,314万6千円、財源補填的繰入金6,203万7千円を差し引き、年度内積立金5億4,456万4千円を加えた単年度実質収支額は、2億5,532万6千円の黒字となりました。また、財政補填的な臨時財政対策債2億3,000万円を借り入れなかったことや起債の繰り上げ償還を4億1,264万3千円行ったのでこれを加えますと8億9,796万9千円の実質黒字となります。また、合併算定替による交付税の増加分が約5億5,000万円ありますので、算定替がないと仮定しますと、黒字額は、約2億5,000万円となります。
 歳入についてみてみますと、税制度の改正で村税が749万円前年度より減となっており、村債が3億8,770万円減となっておりますので総額では、7億1,670万円の減となりました。歳出については、人件費が8億5,174万1千円と2,494万9千円前年度を下回りました。経常的経費は、繰り上げ償還を行ったので1億8,431万円の増となっていますが、これを除けば2億2,833万3千円の減となります。投資的経費は23年度では、統合中学校建設、特別養護老人ホーム増改築、上中関自治会館建設と大きな事業等がありましたので9億6,781万5千円と多額な減となっております。

 特別会計は、国民健康保険事業勘定では、歳入額7億847万3,051円、歳出額6億9,817万3,744円、差引額1,029万9,307円、直営診療勘定歳入額1億45万1,649円、歳出額9,240万7,669円、差引額804万3,980円、水道事業では、歳入額2億3,568万3,170円、歳出額2億2,712万1,406円、差引額856万1,764円、下水道事業では、歳入額2億9,754万8,023円、歳出額2億8,986万1,678円、差引額768万6,345円、農業集落排水事業では、歳入1億2,265万494円、歳出額1億1,928万65円、差引額337万429円、介護保険事業では歳入額7億5,476万1,967円、歳出額7億4,550万4,873円、差引額925万7,094円、後期高齢者医療では、歳入額6,236万4,620円、歳出額6,161万5,631円、差引額74万8,989円となっております。一般会計からの財源補填的な繰入金は、直診勘定で4,291万3千円、起債償還を中心に水道事業で8,116万円、下水道事業で1億7,739万7千円、農集排で1億575万4千円となっております。
 この結果、借金である地方債の現在高は、一般会計で昨年より11億198万1千円減の52億4,187万6千円、特別会計で2億7,622万8千円減の36億7,400万7千円となりました。合計では13億7,820万9千円減の89億1,588万3千円であります。
 一方貯金である基金残高は、一般会計で昨年度より4億7,797万9千円増の50億8,949万7千円、特別会計では1,249万円増の6億2,078万1千円となり、合計では4億9,046万9千円増の57億1,027万8千円となりました。財政の健全化を見る指標についてでは、経常収支比率で基準値を若干上回る77.8%、実質公債比率は、昨年度より1.5%改善され7.6%となっております。
 6月定例議会で詳しくご説明しました各種会計での未収金についてでありますが、その後も滞納整理を進めてまいり、8月7日現在で753万5千円の徴収を行いましたが一般、特別会計合計で6,262万3千円の未収金となっております。
 昨年度より減額になりましたが、6月にも申し上げましたが、これ以上の滞納が増えることは全てに悪影響を及ぼすことになります。滞納額の減少のため庁内を挙げて努力してまいります。
 予算案件は、一般、特別会計ともに補正予算についてであります。
 一般会計補正予算第2号は、既定の歳入歳出予算52億8,692万0千円に歳入歳出それぞれ4億8,686万3千円を追加し歳入歳出総額57億7,378万3千円とするものであります。
 歳出の主なものは、浪合診療所横の土地をこのほどご寄付いただきました。ここを浪合警察官の駐在所の建て替え候補地として県に要望しております。現在倉庫が建っておりますので取り壊して更地にする工事費480万円、自治会で行う美しい村つくり事業補助金3自治会分追加150万円、太陽光発電システム設置補助金追加200万円、前年度よりの繰越金半額を公共施設整備基金へ積み立て1億5,397万3千円、ケーブルテレビ伝送路の新設に1,892万8千円、阿智パーキングエリア駐車場の拡張に525万円、合併浄化槽設置補助金2機分追加220万6千円、国の大豆麦拡大補助金を受けて大豆選別機、大豆スレッシャーの購入に201万3千円、大規模防護柵設置に伴う伐採補助に1,500万円、認定農業者が国の経営体育成支援事業補助金を受けて行う施設整備に121万9千円、気象や経済変動で農業経営が影響を受けた場合に経営安定のために無利子融資をおこなうための預託金765万円、公団造林地除伐260万円、公団造林地内作業路新設に1,000万円、松枯損木伐倒駆除130万円、有害獣駆除報償金追加715万円、昼神温泉出湯40周年記念事業に100万円、湯ったり-な昼神食堂調理備品の更新に145万円、昼神温泉郷誘客対策補助800万円、自治会等から要望のある村道等の維持補修に2,450万円、村道1-3号線の概略設計に700万円、国道153号役場入り口から役場までの村道を防災道路として改良するための設計委託料、工事費等5,800万円、下水道機器修繕に下水道会計への繰り出し金251万7千円、国の交付金による農集排施設耐震診断及び整備構想計画策定費に繰り出し金1,300万円、智里西地区村営住宅建築用地購入費170万円、消防団第2分団消防ポンプ自動車更新1,705万円、共同調理場を中学校体育館横の駐車場に建設するため代わりの駐車場を前の水田をお譲りいただき整備する工事費1,500万円と用地購入費1,014万円、起債の繰り上げ償還に1億409万7千円であります。
 特別会計についてそれぞれ必要な補正を行います。
 以上、ご審議いただく案件についてご説明いたしました。詳細については上程の都度詳しくご説明いたしますのでよろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
 学校給食共同調理場の改築については、今年度の当初予算で設計費と用地購入費を計上してあります。食品衛生法等の改正により現施設では狭隘で対応できないため改築するものであります。建築場所については、対象児童生徒が多い中学校体育館横の駐車場にしました。建設費は約4.5億円とし、国からの交付金が1億3,000万円交付されるので3億2,000万円を一般財源とします。来年度中の供用開始を予定しています。
 リニア中央新幹線については、今月中には飯田にできる駅の位置が発表になる予定であります。東京から45分、名古屋から20分で来ることのできるリニアの効果をどう活かしていくのか研究が始まっています。特に当地域最大の宿泊温泉地を持つ当村は、当地域の観光拠点としての役割を担っています。14年後を目指してこのための整備を進める必要があります。整備できるかどうかによっては、昼神温泉の維持発展のみに留まるだけでなく南信州地域の観光の発展がかかっています。山岳、高原、農村風景や祭、伝統芸能等日本の中の日本と自負する観光資源をどう活かしていくのか南信州地域としての戦略を今から樹立し、実行することが大切であります。既存の新幹線駅の中で発展しているところは、開通前からブランド力のあったところであります。本村としても、観光交流拠点村としての将来構想と具体的な整備計画を樹立するための研究委員会を発足させたいと考えます。
 指定管理をしている各施設について、公有財産検討委員会にご審議いただき第一次答申をいただきました。この答申に基づいて改めて聞き取り調査を行ってまいりました。各施設とも、地域振興を目的として作られた施設でありますが、経済活動を伴う施設で住民の皆さんが法人等を組織して運営にあたってきていただきました。最初から営利を目的としたのではありませんが、経済活動により、地元雇用や土地利用、地元農産物販売等が目的で、経済活動と言っても採算性を考える民間事業者ではできない事業を取り組んできました。住民の方が共に事業に取り組むことが目的のような事業もあります。現在これらの施設が老朽化したり、取り巻く環境が変化したりで独立採算で運営することが困難な施設が多くなってき、聞き取りした施設の大半で、運営に当たる方達が、無報酬であったり赤字補填したりで必死に運営を続けられており、このままでは長続きは期待できません。
 公有財産検討委員会からはできるだけ民営化することがよいのではとの意見もいただいております。しかし、現状では受けて頂けるような状況にありません。
 村の観光施策として設置しています、園原ビジターセンター、観光センター熊谷元一館、湯ったりーな昼神は別として、それぞれの施設が、地域の振興や拠り所としての役割を果たしておりますので、地域にとっての必要性や経営見通し、運営当事者の意見を聞いて今後の方向を早急に出さなくてはならないと考えます。運営の可能性を検証する中で必要であれば公費を投入して施設改修や運営補助等を行っていくことも考える必要があります。さらに検討の上議会においてご協議賜りたいと考えます。

おわりに

 9月は、敬老の月でもあります。長年様々な分野でご尽力賜って参りました高齢者の皆様に感謝を申し上げます。自治会毎に敬老の行事が計画されております。是非ご出席いただいて大勢の皆様とご交流されますようお願い致します。あらためて、高齢者の皆様が暮らしやすい地域づくりを進めて参りたいと考えます。
 今議会は決算議会でありますので事務事業評価書を提出してあります。今年度は希望する住民のみなさんにも評価書をお配りし、ご意見をいただくように致したいと考えます。
 例年行っております来年度予算編成に伴う村政懇談会を10月中に開催致します。特に合併算定替えによる交付税の10割交付が後2年となる年であり、来年度は、それを念頭に予算規模の縮小を念頭に置いた予算編成にならざるを得ません。新たな行政需要にこたえながら既存事業の縮小を行わなくてはなりません。現在後期計画に沿ったアクションプランを作成致しておりますので合わせてご検討をいただくように考えております。議会におかれても積極的な御協議をお願い致します。 

 最後に私事であります。私も平成10年より4期この職を勤めさせて頂いて参りました。来年2月をもって4期の任期が終了致します。本当に大勢の皆様に支えられて参りました、まず心から感謝を申し上げます。私は、一人の人が担う任期は、3期12年がよいと考えて参りましたが、合併等があり4期勤めさせて頂いて参りました。今回任期を終えるに当たり、次期は、新しい方に担って頂きたいと考えております。
 以上本議会に上程致します議案等について申し上げました。希望ある村つくりに向かってみんなで力を合わせて進んでいけますようさらなるご尽力をお願いしてあいさつと致します。