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阿智家族

林業 小倉功輔さん

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年5月22日更新
小倉功輔トップ

村や地域の行事やお祭りには、
可能な限り顔を出しています。
地域との接点は、 意識して持つように
しているかもしれませんね。

こんな恵まれた条件、なかなかないですよね。

 「庭付き一戸建ての6LDK。築年数はある程度たっていますけれど、システムキッチン、トイレやお風呂などは入居前にリフォーム済み。そのうえ、必要があれば自分で造作をしてもいい…こんな恵まれた条件ってなかなかないですよね!」そう語る小倉功輔さん。

 空き家だった現在の住まいには、2016年4月に賃貸契約として入居。確かに近隣の市町村を見てもこの広さと設備で借りられる家は、そう多くはないはずだ。

 愛知県岡崎市出身の功輔さんは、大学卒業後、根羽村の木材会社に就職し、住まいを阿智村に移した現在も根羽村に勤務する毎日を送っている。

 「林業に興味を持ったのは大学4年のとき、和歌山県の森林組合にアルバイトに行ったことがきっかけです。地元である岡崎からできれば近いところで就職できたらと考えていたところ、民間の企業でありながら長年伐採・造材・搬出に取り組む現在の会社に出会いました。結婚までの7年は根羽の単身用アパートに、結婚してからは村営住宅に暮らしていました」


高校までは自宅から通ってほしい。

 仕事先に近い根羽での暮らしから、住まいを阿智村に移そうと考えたのはそもそもどんな理由からだったのだろうか。

 「大きな理由は子どものことだと思います。今のままでは飯田市などに下宿をする可能性が高いことを考えたとき、高校までは自宅から通ってほしいという気持ちが大きくなりました。それで、次男が生まれて少したった頃から、阿智から稲武あたりまでの通勤圏内で家を探し始めたのです。阿智村の定住支援センターに初めてお世話になったのは、2年ほど前。最初は浪合で村営住宅を紹介していただきました。この家の入居を決めたのは今年の始めだったと思います」

小倉功輔02ブランクブランク

「技術を磨いていればどこにいても必要とされる人間になれる、という恩師の言葉を胸に刻んで日々楽器に向かっているんです」と弘美さん。ピアノを前にした弘美さんは、本当に美しく幸せそうだ。

小倉功輔03ブランクブランク

演奏者としての弘美さんのいちばんの理解者はやはり功輔さん。

「以前に何度かコンサートで演奏したこともあったので、阿智でもフルートの音色を楽しんでいただけたらなぁ」とぽつり。

お友だちともすぐになじめて 今では日が暮れるまで 毎日遊んでいます。

 妻の弘美さんは静岡県浜松市出身。音楽大学を卒業し現在は子育てをしながらフルート奏者、リトミック、ピアノ教師としての活動を続けている。

 「根羽は第二のふるさと。育ってきた浜松だけでは経験し得ない深いつながりやおつきあいがありましたから、自分も子どもたちも果たして阿智でもうまくやっていけるのだろうかと本当に不安でした。長男は小学校3年からの転入、次男は入学のタイミングで阿智第三小学校にお世話になっていますが、先生方が親身になって関わってくださり、お友だちともすぐになじめて今では日が暮れるまで毎日遊んでいます。皆で声をかけあって集まって遊ぶ。それが自然にできる子どもたちの姿を見ていると、ここでもやっていけそうだなという想いが湧いてくるんです」

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少年たちの秘密基地は、なかなかの本格派。お父さん譲りなのか木材加工もお手のもの。

阿智の皆さんは、とてもあたたかく受け入れてくれるなぁという印象です。

 中学から大学まで野球ひとすじの青春を送った功輔さんは現在、毎週日曜日に『智里・伍和少年野球クラブ』のコーチとして子どもたちに向き合っている。小学校1年生の健児くんは、チームの一員として白球を追い始めたばかりだ。
 

 阿智村に暮らして8ヶ月。2度目の移住を経た現在の心境を尋ねてみた。
 

 「村や地域の行事やお祭りには、可能な限り顔を出しています。少年野球のコーチもそうですが、自分は地域との接点を意識して持つようにはしているかもしれませんね。阿智の皆さんは、とてもあたたかく受け入れてくれるなぁという印象です。この家には、妻のグランドピアノが置ける洋室がまるでしつらえたようにありました。ご近所に迷惑をかけることなくピアノが弾ける環境は、なかなかないと思います。音楽を通して地域とのつながりが増えていったらいいなと願っていますね」

小倉功輔01ブランクブランク
  健男くんが日記に書いた一篇の詩を見せてくれた。そこには、子どもの目を通した豊かな感性と、自分が育ったふたつのふるさとへのまっすぐな視線があった。

『いい所とわるい所』


根羽ではしぜんがきれいだ。
だけど
友だちとはあそべない。
それは、
うちとうちがはなれているから。
夜きこえるのは川の音
阿智では車がたくさんとおる。
だけど、
ふれあえるきょりに友だちがいる。
夜きこえるのは車の音
根羽と阿智のいい所とわるい所、
いろいろな村。


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詩の綴られた健男くんの日記。「いい詩だね。両方体けんできたたけ男さんは、幸せ。」と書かれた先生の朱文字があったかい。