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村長あいさつ
村長コラム(広報あち掲載)
情報提供

阿智村定例議会(平成29年6月9日)村長あいさつ

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年6月12日更新

はじめに                   

 6月定例議会開会に当たり一言ごあいさつを申し上げます。

 初夏を思わせる暑い日や朝夕は寒い日が続いていますが、いよいよ阿智村も梅雨入りとなりました。平成29年度も約2か月が過ぎ、子供たちも学校に慣れ、山々が鮮やかな緑に映え、ゴールデンウィークには成人式が行われ、そして例年を上回る大勢の観光客が当村に訪れて頂きました。
 公民館報やケーブルテレビ等で皆さんご承知かと思いますが、全国的にも珍しい5月3日の今年の成人式は93人中74名の出席と、毎年高い出席率であります。多くの皆さんと話をしたところ、ふるさとを離れて改めて、阿智の星やはなももや東山道に代表される自然や歴史の素晴らしさを知った。いつかはこの阿智のために役立つ人間になりたいと語ってくれました。感無量です。

 5月27日には植樹祭を開催し、約100人が参加し、浪合の銀河もみじキャンプ場に美しい里山の整備、防災の森づくりをめざし、「カエデ」や「シラカバ」「ドウダンツツジ」など、約250本の苗木を植えました。昼の銀河もみじの青空に映える白いシラカバのコントラストは、又格別のものがあり、さらに名所となると感じています。

 今年は、恒例の「花もも祭り」がちょうどゴールデンウィークに最盛期になり、この数年のうちでも最高の人出となりました。春シーズンの星空の関係で全国ネットの報道に多く取り上げて頂いた効果もあり、竹あかりの演出もあり星にも連休中は毎日3,000人と多くの観光客の皆さんにお越し頂きました。村内道路の渋滞の対策という課題も残りましたが、湯ったりーな昼神は近年最高の入館数を記録しましたし、飲食店など阿智村全体への経済波及効果があり、うれしく思います。

村の状況

 本年はいよいよ第6次総合計画をたてる重要な年となります。現在議会の皆さんや計画審議会、公民館等で第5次の反省など進めていますが、今後6月中旬より、抽出された2,000人の村民の方に村の方向性や感じている事などの住民アンケートを実施させていただく予定です。6月末をめどに回収、その後まとめながら計画審議会、各団体や若者などにも広く意見を聞く機会を作りながら原案を作成し、秋頃から各地区懇談会などを経て計画作りをしていきたいと思っています。2年前に作成した「まち・ひと・しごと創生総合戦略人口ビジョン」や、現在進行中の幹線道路計画、まちづくり計画とあわせて進めていくつもりです。

 さて、リニア中央新幹線関係でありますが、4月上旬にJR東海から清内路斜抗周辺に発生土置場の可能性調査結果の報告があり、清内路リニア対応代表者会、村道1-20号線の地権者・利用者の会の皆様のご理解を経て、リニア対策委員会、議会の皆様に報告を行い、県を通じてJR東海に調査候補地の情報提供をさせて頂きました。発生土置き場や1-20号線の改良など、今後の報告によって、様々な課題が生じることもあろうかと思いますが、住民の皆様にとって工事車両等の影響が最小限で済むように、最優先で協議させて頂きたいと思っています。
 しっかり要望をJRや国県に伝え、職員の増員や文書等で約束を交わせるものはお願いしながら、同時にリニア時代をどう地域振興に活かして生きていくか、住民の皆さんと一緒になって考えて参りたいと思います。

 農業は村の基盤産業として位置づけしています。6月6日に産業振興公社の定期総会を開催し、売上げは順調に伸び、9,600万と大台にもう少しのところまで参りました。平成29年度の大きな事業は産直市場の本格的な研究です。今までにも農業と観光を結び付けるには、道の駅のような施設があればと意見があった中で、いよいよ今月26日に産直市場の検討委員会を立ち上げます。今後マーケティング調査をしっかり行い、規模や場所、時期、ニーズ調査など検討していってもらいます。
 これ以上遊休農地が増えないように、集落支援員として農地有効利用相談員を配置し、1年が経過しました。ねらい通り相談件数は多く、1年間で相談件数156件、実際に農地を有効利用できた例が約3分の1と徐々に実績を上げています。特に最近は遊休農地をお持ちの村外の方からの相談が多い事が大きな特徴です。
 又、定住関係も集落支援員を配置しています。農業と定住といった問い合わせも多く、産業振興公社ともしっかり連携して事業を進めて参りたいと考えています。

 教育については、この6月27日から中学3年生を対象とした若駒アカデミーが開講されます。3教科5講座を強力な講師陣で固め、参加希望生徒も68人中51名と高い出席率となりました。中体連が終わり、これから高校受験に向かって進むスタートとして今年初めて企画しました。週2回6ヶ月にわたり放課後の時間を利用しますので、よい成果を期待したいと思います。

 さて、医療、診療所の件についてでございます。浪合、伍和診療所にお勤めいただいている天野先生が、この6月いっぱいで退職になります。約7年間阿智村民の命、健康を守っていただき、当村の地域医療、診療に多大なるご尽力を頂いたことに深く感謝申し上げたいと思います。後任には、臨時的に浪合、伍和それぞれ週1回ではありますが阿智在住の先生に勤務して下さるようお願いしてありますので、ご理解を賜りたいと思います。
 6月7日には国民健康保険運営協議会が開かれ、本年度の税率を据え置くよう答申頂きました。昨年度の一般被保険者の医療費総額が前年より6.4%ほど少なくなっており、国保会計の繰越金が3千万円余見込める事や、基金も4千万円余ある事などから、据え置く方針を出させて頂きました。しかし、平成30年度から国保会計が県に統一される事で状況が変わる事や、高齢化社会を迎え、一人暮らしのお年寄りも増える中で、将来の地域医療の方向性も考えていかなくてはなりません。

 道路のインフラ関係について、飯田下伊那の動きの中で、当村にとって大きな一歩を踏み出した出来事もございました。飯田市、西南部の行政、議会、商工団体、自治会で構成される飯田南バイパス期成同盟会が5月22日に発足いたしました。今まで運動していた事が実り、3月末に国の事業化が決定し、この程正式に同盟会を作り、リニア時代の交通アクセスに向けて、又普段の国道153号線の渋滞緩和に向けて、これから強力に運動を展開していく予定です。

 5月中旬には地域活性化施設の指定管理の論議が、議会と住民の皆様の間で行われました。この件については、長い歴史があり、経緯があり、報道のみでの憶測だけでの情報では正しい事が伝わらず、村の中でも好ましくない状況が続いていると感じます。引き続き契約できるよう先方と話を進めて参りたいと思います。平成25年に公有財産研究委員会が開催され、村にはいくつも指定管理の施設があり、それぞれ成り立ちは違いますが設置者の責任を持って事業者に払下げすることが望ましいと答申されているものもありますので、理解が得られればその方向で進めたいと思っています。

 自治会活動、公民館、各団体もさかんに各地域様々な活動をして頂いています。新しい役員さんのもと、この時期には村内の美化のため、ごみゼロ運動や草刈り作業、美しいふるさと作り事業で花など植えて頂いている姿を目にしました。他にも全村博の看板設置や地域あげてのまつり、イベントなどで新聞紙上が賑わい、当村には数多くの話題がございました。

 平成28年度会計状況

 5月末日を持って28年度会計が閉められましたが、一般会計においては 

  • 歳入総額 57億9,040万円
  • 歳出総額 51億1,770万円
  • 翌年度への繰越額 2億8,790万円

 例年問題となっております、税等の滞納の報告をします。今年度も多額な滞納額になってしまいました。収納率では昨年より下回った数字となりました。固定資産税、住宅料、保育料等一般会計全体の滞納額は

  • 現年度分 16,031千円(前年 8,585千円)
  • 過年度分 21,296千円(前年19,943千円)
  • 合計    37,327千円(前年28,528千円)

 この結果収納率では現年度分98.1%と0.9%下回り、過年度分では25.0%と14.1%下回りました。

 多額な滞納額は、財政運営に支障をきたすばかりでなく、住民の皆さんの負担の公平性という点からも大きな問題であります。
 滞納を減らすために努力しているところでありますが、大口滞納者が固定化してきています。今後も庁内を挙げて滞納整理に努めてまいります。

 上程議案

 今議会でご審議いただく案件は、承認案件3件、条例案件5件、予算案件2件、報告案件3件であります。

承認案件3件

 専決第1号 平成28年度阿智村一般会計補正予算第8号は、既定の歳入歳出予算総額に161,676千円を追加し、歳入歳出予算総額を5,724,208千円とするものであります。補正予算の内容は事業費等の確定による補正であります。

 専決第2号 平成28年度阿智村国民健康保険事業特別会計補正予算第5号は、既定の歳入歳出予算総額を153千円減額し、歳入歳出予算総額を723,506千円とするものであります。補正予算の内容は事業費等の確定による補正であります。

 専決第3号 阿智村税条例等の一部を改正する条例は、地方税法等の改正にともなうものであります。

条例案件5件

 議案第46号 「職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例」は国の人事院規則の改正にあわせ条例の一部改正を行うものです。

 議案第47号 「阿智村廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例」は、可燃ゴミ袋の変更等に伴い条例の一部改正を行うものです。

 議案第48号 「阿智村営住宅等に関する条例の一部を改正する条例」、

 議案第49号 「阿智村定住促進住宅の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例」、

 議案第50号 「阿智村厚生住宅設置及び管理条例を廃止する条例」は、村で所有している住宅について、位置づけ等を整理して管理を行うものです。

予算案件2件

 議案第51号 平成29年度阿智村一般会計補正予算第1号は、既定の歳入歳出予算総額に歳入歳出それぞれ43,312千円を追加し、歳入歳出予算総額を4,758,312千円とするものであります。

歳出の主なものは、

  • コミュニティー助成事業として、伍和地区のイベント用備品の購入補助金 2,400千円
  • 元気づくり支援金を活用して全村博物館構想の推進事業 1,710千円
  • 地元施工災害復旧工事補助金 800千円
  • 地方創生交付金を活用して、昼神の観光施設の改修費 25,000千円
  • 中関上の分譲住宅地造成工事 9,000千円
  • 地域活動助成事業補助金を活用して、消防団員の長靴購入 1,170千円
  • 清内路煙火の記録保存事業として、南信州圏域事業の負担金 500千円
  • 運動公園の施設、マレットゴルフコース等改修工事 1,600千円

 財源の主なものは地方交付税6,437千円、国庫補助金11,886千円、県補助金2,189千円、土地開発基金繰入金9,000千円、コミュニティ助成事業等補助金3,400千円、村債10,300千円です。

 議案第52号 平成29年度阿智村水道事業会計補正予算第1号は、水道管敷設替え工事に係る補正であります。

報告案件3件

報告第1号は、村道管理に起因して発生した事故の損害賠償について報告するものです。

報告第2号、第3号は、平成28年度より平成29年度へ繰り越した事業に係る明細を報告するものです。


この他、農業委員会委員の任命について追加日程でご審議いただくことになります。

以上本議会においてご審議いただく案件について説明いたしましたが、詳細は上程のつど詳しくご説明いたしますので、よろしくご審議いただきますようお願いいたします。

おわりに

 毎晩、各地区の小学校などのグラウンドでは、6月25日の阿智村消防団技術大会に向け、団員諸君が練習に明け暮れています。地域の安全のため、村の生命財産を守るため、火災があった時、水をいち早く正確に出すための技術大会です。練習や大会を通じて、先輩や後輩、地域の方の繋がり、そして悔いのない、よい成績が収められるよう期待したいものです。村民の方も是非練習や大会を覗いて見てやってください。

 さて、7月7日には翌日8日から夏の星空ナイトツアーが始まるため、村民デーとしてお一人500円でナイトツアー、星空の下でのイベントがヘブンスそのはらで開催されます。昨年開催させて頂いた第1回目はあいにくの雨天ぎみでしたし、まだ村民の方でナイトツアーに行かれたことがない方も大勢いらっしゃると思いますので、是非多くの皆さんのご参加をお待ちしています。
 又、7月1日からはJRと長野県が連携する、ディスティネーションキャンペーンが行われます。名古屋駅では阿智のポスターが至る所に貼られていたり、広告媒体では星空をかなり宣伝して下さっており、大変期待が持てます。

これから熱い夏に向け、イベントも盛りだくさんです。7月22、23日と全国から阿智に集まる生涯野球、29日の阿智の夏まつりは「花火と星の競演」「山あいに轟わたる大音響」をキャッチコピーに、火祭りとあわせて他とは違った花火大会を開催する予定です。昨年同様よい天気を期待したいものです。 

 最後に、第6次基本計画をアンケートが集計後、多くの村民の皆さんからご意見を聞きながら、急ピッチで進めて参りたいと思っています。阿智村に住めばこんな素晴らしいことが可能になると実感できる村、子供からお年寄りまで、夢の持てる村、希望を持って働くことのできる村づくりを目指して、6月定例議会の私からのあいさつとさせて頂きます。