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村長あいさつ
村長コラム(広報あち掲載)
情報提供

阿智村定例議会(平成27年6月10日)村長あいさつ

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年6月10日更新

(はじめに)  

 6月定例議会開会に当たり一言ごあいさつを申し上げます。
 平成27年度がスタートし、2か月が経過しました。暑い毎日が続いていましたがここ数日、農作物にとって恵みの雨が降り、いよいよ阿智村も入梅入りとなりました。4月以降の阿智村での大きな話題とすれば、恒例の「花もも祭り」は今年は早い時期に咲き始め、4月後半の連休が最盛期となりました。天気も良く、祭り期間中の入り込み客は昨年の客数を上回る人出だったと推計されております。阿智村全体への経済波及効果があり、村の中で標高差を利用し時期をずらして、多くのみなさんが「花もも」を楽しまれました。役場職員、観光関係者もはなももや星の名刺で全国にPRし、本村が、花がきれいな美しい村としてイメージされるようになったと感じます。イベントに直接係わっていただいた皆さんはもとより、この村を桃源郷にしたいと苗を植え育てていただいた皆さんに改めて感謝致します。
 又、おととい8日には長野県観光情報センター、東京「銀座ながの」で阿智村を全国にPRして参りました。今年の観光のキャッチコピー「絶景に逢える村」の満天の星空のプレゼンを行い、阿智産きゅうりトマトなどの農産物、そして定住のPRをして参りました。阿智出身の皆様も多くお越しいただき、又マスコミの皆さんも多数で、全国に阿智の名を広めることができたと思います。

 (村の状況)

 3月議会で発表させて頂きましたように、平成27年度のメインは「定住施策」であります。4月より定住係を協働活動推進課に移動し、各地域と連携して、定住をみなさんで盛り上げて頂くよう準備しています。「阿智で暮らす」ことに誇りを持ち、語れる夢があること、支えあえること、村ごと大きな家族になれること。いわゆる「阿智家族」をキャッチコピーに戦略をはかって参りたいと思っています。夏には、暮らしたくなるようなパンフレット、ホームページなどにより定住の充実した補助金の内容もうたって参ります。
現実、本村においては、人口減少が続いており、26年4月と今年4月との比較では、53人の減となっております。平成25年から26年の121人の減に比べればよくなってきていますが、地域によっての具体的な統計をもとに、この流れを止める対策が急務ですが、各課あげて婚活事業や教育、福祉、産業など連携を取り、人口増の目標に向かってさらに力を入れて参ります。空家対策も国で指針が出されましたので、有効に住んでもらえる村の対策を検討していきたいと思っています。
 そして、仕事の上で横のつながりの強化を含め本年は、地域創生の総合ビジョン策定会議と全村博物館構想検討会議、CI・5Sプロジェクト会議を事務局で立ち上げ、将来の村づくりの方向性を検討しています。全村博とCI事業は共通する点があり、村のイメージ戦略、村の素晴らしさの思いを全村民が共有することが大変重要で、同時に目に見える形で表す手段を研究しています。こちらも着々と進めており近いうちに発表できると思います。又5Sの計画では、整理整頓はもちろん、職場のルール作り、特に現場改善の提案を一人ひとりの職員が真剣に考え、話し合うことで仕事の効率化ができると考えています。

 さて、阿智村の健康増進食育計画「あち健康プラン21」がこの程完成し、只今健康常会にあわせて概要版を配布しています。現在の阿智村は病気ではなく老衰で亡くなる人の割合が、男性が全国平均の1.8倍、女性が2.2倍と高く、保健レベルの良さを示しています。しかし、認知症の原因である脳卒中の死亡率は全国の1.6倍、さらに男性の肝臓病2.3倍といった課題もあります。このプランでは人生の年代に分け、それぞれの時期に取り組むべき健康法を紹介しています。さらに今年から家族健康フェスティバルの開催により、気軽に健康のチェックができ、関心が高められます。先日も智里東の深緑まつりとあわせ開催し、大盛況でありました。これと関連して、検診事業の強化、各団体の「トリプルAサポート事業」を開いて頂き、健康に対する意識の向上を進めてきました。
6月5日には国民健康保険運営協議会が開かれ、諮問どおり本年度の税率を据え置くよう答申頂きました。昨年度の一般被保険者の保険給付費が前年より2700万円ほど多くなっていますが、国保特別会計や基金はまだ安定の見込みであり又、村の健康サポート体制や一人ひとりの意識の向上が見込めるため据え置く方針を出させて頂きました。しかし、高齢化社会を迎え、一人暮らしのお年寄りも増える中で、将来の地域医療の方向性も考えていかなくてはなりません。

 教育については、幼児期から小中学校期には「健康な発育を願うとともに、人として大切な心がけや生活習慣の基礎を身につけ、山野や土に根ざした心身のたくましさと、常に勉学を大事なものとして取り組む心をもち、将来に希望を抱く少年少女を育てること」を教育目標としています。本年から地元のよさをさらに知ってもらうために、中学1年生キャンプを浪合もみじ平で行いました。又、中学横にあります給食センターも順調に稼動しております。食育の指導にも力を入れて、献立を考えてくれています。保育園も未満児を今年から智里東保育園で受け入れ運営しており、職員の体制も含めて、素晴らしい保育園作りに園長と職員、保護者とでしっかり話し合いの場を設けてもらっています。現場の声をしっかり受け止め、確認し、良い方向性に導いて参りたいと考えます。

 さて、リニア中央新幹線関係でありますが5月にリニア対策委員会のメンバーを増員し、新たに発足し、村の方向性が間違わないように協議して頂いています。同時に社会環境アセス委員会も発足し、早速連休中には通行量調査、観光客へのアンケートを実施しました。リニアに対する感想、残土の運搬によって与える影響の心理的な調査を行い、近く村民の皆様にもご協力頂く予定になっていますので、よろしくお願いいたします。
 住民の安全確保が第一ですので、しっかり要望をJRや国県に伝え、同時にリニア時代をどう地域振興に活かして生きていくか、住民の皆さんと一緒になって考えて参りたいと思います。

 観光関連の状況をお話します。現在、第3セクターとして昼神温泉エリアサポートが村と連携しながら観光誘客を図っていますが、先日の株主総会において阿智村全体の観光戦略を担う組織として、昼神だけでなく面としてとらえ着地型観光をすべきだとの意見が出されました。観光の組織はいくつかあり、複雑ではありましたので、村としても今後他の組織への意見を聞いて進めて参りたいと思っています。リニアが来る12年後の為にも、昼神温泉の将来構想を地域の方や関係者での検討会議も行っていければよいと考えています。  
 又、昼神温泉郷の入り口にありました元「富士の湯」の土地建物を、この程村で取得することとなりました。長年閉まったままでしたので、昼神のイメージにも影響を与えていたわけですので、将来構想とあわせて跡利用を検討していくつもりであります。
 そして「ゆったりーな昼神」ですが、昨年の消費税アップなど経営上の点から連休明けから、村外の方は温泉入浴料を100円値上げ600円にさせて頂きました。村内の70歳以上の高齢者の皆様も、7月1日から日曜祝日、特別連休のみ有料とさせて頂くことになりました。村民の健康のための施設でもありますので、プールの健康教室利用とあわせしっかり利用して頂くことと、今後ご理解ご協力をお願いするものであります。
 平成26年度の昼神温泉への観光入込客数は昨年に比べて2.1%減の67万人でした。消費税8%や観光バスの規制により厳しい状況ですが、平成27年4月から行っている旅行券の販売や、年間3万人の満蒙開拓平和記念館、エコトレッキングの阿智セブンサミットなど新しい話題も多く、今後さらにしかけをして参りたいと思います。
 その中でも星の事業はスタービレッジ実行委員会の「日本一星空のきれいな村」として4年目を迎えました。目標は5万人ですが、本年も新しい企画で誘客を図りたいと思っています。5月にJTBさんと提携を組ませて頂き、又望遠鏡の大手メーカービクセンさんにもご協力を頂き、地域資源を観光に結び付けるプロの企業との連携により、さらに新しい企画を打ち出し発展させていきたいと考えています。

 6月2日には、阿智村産業振興公社の社員総会が80人余の社員のみなさんが出席し開催されました。役職員が率先して農産物の有利販売、遊休耕地の解消等に取り組まれた成果が報告されました。これによりますと、農産物の販売収入は昨年対比109%の7千7百万円の好成績でありました。これにより、公社を通して販売する農家の内、販売額100万円以上の農家は13人となっております。稼ぐ農業をめざす為、園原理事長は阿智のブランドの強化にも言及されました。飯伊の出荷7割を占めるみょうが、きゅうり、トマト、星の形をするオクラなど案も出され、生産者とそれを調理して加工し販売する飲食店などの業者との連携は欠かせません。さらなる発展を願い、役員のみなさんの一層のお力添えをお願い致すものであります。

 その他には、公民館主催でありますが、未来塾を開催し村づくりの勉強会がスタートしました。阿智村の公民館の伝統、自分達で学習できる場としてさらに多くの参加者に期待したいと思います。コミュニティー館も住民が親しめる場にしようと入り口のスペースを展示や掲示、会議などに使ってもらう場として、現在意見を募集中であります。
自治会活動もさかんで各地域様々な活動をして頂いてます。駒場自治会館がいよいよ6月14日に竣工式を迎えます。歩いてまちを活性化できる拠点として楽しみであります。他にも地域あげての美化活動、まつりなど、当村には数多くの話題がございました。

 (村内の景気動向)

 それでは、村内の景気動向について少し触れてみたいと思います。
製造業は業種によって差はありますが、自動車産業は4月5月と厳しい状況が続き、雇用調整をしながら対応との報告がされています。一方、生産機械、医療、食品製造関係は10~30%増との売り上げが確保でき今後も新技術や新商品の開発を検討していくようであります。小売業は、増床したスーパーもあり、売り場面積が広くなった効果で20~30%の増の売上げ、ただ衣料関係他の業種は微減です。28日に発売される商工会主催のスタープレミアム商品券に期待しつつ、客層のターゲットを明確にした戦略で、巻き返しをはかりたいとの事です。観光業、飲食業は今年のはなももの開花時期の影響は大変大きく、4月は今までにない売上を記録した店もあり、10~30%の増、逆に5月は10~20%の減であったようです。旅館関係はゴールデンウィークの日並びもよかった事、天気もよく、2~5%増、星空ナイトツアーの影響もあり夏の予約状況は例年よりいいそうであります。
 建設業は、公共工事の受注も好調であり、リフォーム補助金の効果もあり、3~5月は大変忙しく売上増につながったようであります。

(平成26年度会計状況)

5月末日を持って26年度会計が閉められましたが、一般会計においては 
歳入総額     77億5,200万円
歳出総額     73億2,200万円
翌年度への繰越額    6,300万円
残  額      3億6,700万円 

例年問題となっております、税等の滞納でありますが、今年度も多額な滞納額になってしまいました。固定資産税、住宅料、保育料等一般会計全体の滞納額は

現年度分    9,387千円(前年 9,356千円)
過年度分   22,584千円(前年23,583千円)
合  計   31,971千円(前年32,939千円)

 この結果収納率では現年度分98.8%と前年度と同率、過年度分では30.6%と6.1%下回りました。

一方、特別会計においては、国民健康保険税、水道、下水道全体で

現年度分   10,849千円(前年14,181千円)
過年度分   21,752千円(前年21,014千円)
合  計   32,601千円(前年35,195千円)

 この結果一般会計と特別会計の滞納総額は、64,572千円(68,134千円)と、前年度より3,562千円減少しました。収納率では、現年度分で98.5%と0.2%向上、滞納繰越分では34.1%と2.2%減となりました。

 多額な滞納額は、財政運営に支障をきたすばかりでなく、住民の皆さんの負担の公平性という点からも大きな問題であります。
 滞納を減らすために努力しているところでありますが、大口滞納者が固定化してきています。今後も庁内を挙げて滞納整理に努めてまいります。

(上程議案)

 今議会でご審議いただく案件は、報告案件3件、条例案件5件、予算案件2件であります。
 報告案件3件は、一般会計、水道事業特別会計、下水道事業特別会計について、それぞれ、平成26年度より27年度へ繰り越した事業に係る明細を報告するものであります。
条例案件のうち

議案第10号は、駒場区自治会館の完成により、上中関区自治会館とあわせ設置条例を制定するものです。
議案第11号は、上郷農山村交流センターの設置条例を制定するものです。
議案第12号は、職員等の旅費に関する条例を一部改正するもので、鉄道賃の支給について現状に沿った内容に改正するものです。
議案第13号と14号については、介護保険法等の改正に伴い、関連条文の改正を行うものです。
 議案第15号、平成27年度阿智村一般会計補正予算第2号は、既定の歳入歳出予算総額に歳入歳出それぞれ47,592千円を追加し、歳入歳出予算総額を4,778,838千円とするものであります。

 歳出の主なものは、


コミュニティー助成事業として、浪合地区の太鼓購入と駒場区自治会館の備品購入補助金 4,100千円
湯ったりーな昼神の太陽光利用省エネルギー施設使用料 2,303千円
富士見台高原萬岳荘の修繕工事            1,200千円
昼神温泉の旧旅館の解体と整地工事         16,686千円
恵那山広河原登山口に通じる林道の崩落対策     13,950千円
浪合関所跡へ通じる橋の架け替え           6,100千円
浪合向住宅団地の舗装工事追加            1,500千円
地域活動助成事業補助金を活用し消防団員の雨着購入  1,222千円
小学校の防火戸修繕                   640千円 

 財源の主なものは地方交付税40,279千円、基金繰入金1,200千円、コミュニティー助成事業等補助金5,100千円です。
 議案第16号、平成27年度阿智村国民健康保管事業特別会計補正予算第1号は、臨時の看護師に係る人件費の補正であります。
 以上本議会においてご審議いただく案件について説明いたしましたが、詳細は上程のつど詳しくご説明いたしますので、よろしくご審議いただきますようお願いいたします。

  (おわりに)    

 議会の皆さんにおかれては、議員による住民懇談会を各自治会で開催して頂きました。27年度予算に盛られた事業の説明を含め村政全般についてご懇談を頂き、大変ありがとうございました。行政執行にあたってご指摘も多く、意見をお聞きいただいたことに感謝いたすと共に、今後常に住民の皆さんと課題の共有化に取り組んで参りたいと思います。今後とも議会といたしましてもご尽力賜りますようお願いいたします。

 さて、最近各地域や各種団体で呼ばれることが多くあり、少しの時間ですが平成27年度の村の方向性や、私の想いを述べさせて頂いています。村のガイドブックを持参し、阿智村にはこんなに素晴らしい自然や地域資源がたくさんあること。それらを私達一人ひとりが知って、地域の子供達や村を離れている方、全国の人に伝えることが、必ずや人口増、定住につながっていくという話をしています。村民の皆さん全員が広告棟としてお願いしたいと思っています。
 特に阿智村を離れた皆さんの方が、意外にふるさとへの想いは強いかもしれません。何か村のためにお役にたちたい、阿智村をPRしたいと言って来てくれる方も多くいます。人口計画は、減少率前年比0.8%を本年は0.5%近くに留め、徐々に減少率を少なくして、数年後に回復していく青写真を立てつつ、地方創生のプロジェクトチームの中でしっかり目標設定していきたいと考えます。このことは村民の皆様にもご協力頂き、村全体で意識をもって取り組まなければならない問題だと思います。

 梅雨が明ける7月25日には、恒例の阿智の夏祭りが開催され、「山あいに轟く大音響」をキャッチコピーに、火祭りとあわせて他とは違った花火大会をPRする予定です。中の橋の工事により打ち上げ場所が橋、下流へと若干変わりますが、今年も楽しんで頂けるものと思います。
 私たちは、今一度多くの村民の皆さんからご意見を聞きながら、阿智村に住めばこんな素晴らしいことが可能になると実感できる村、そして特に若い世代にももっと村政に関心をもってもらい、夢の持てる村、希望を持って働くことのできる村づくりを目指して、皆さんからも協力頂きますようお願いして、6月定例議会の私からのあいさつとさせて頂きます。